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お産について

 不妊症・不育症治療につきましては、日本生殖医学会(旧 日本不妊学会)の生殖医療(不妊症や不育症に携わる医療)専門医に認定されました。ひとえに、これまでの研修と諸先生方のご指導の賜物と肝に銘じ、今後も、最新のデータをふまえ、来院されるご夫婦ごとに適正な医療を提供して参ります。

不妊症・不育症治療について

 赤ちゃんが授からず不妊治療を必要とするご夫婦が最近増加傾向にあるといわれています。ただ、一口に不妊治療と言っても、ご夫婦ごとに年齢や不妊原因、さらにはライフスタイルや治療に対するお考えが異なります。そこで、私は治療に先立って御夫婦とのお話を大切にしたいと考えています。
 治療に際しては、ご夫婦のお考えと最新の知見に基づいたテーラーメードの治療(治療の個別化)が重要になってきます。当院では、ご夫婦ごとに適切な治療をご提供するため、一般不妊検査・治療から高度不妊治療まで、必要な技術と設備を完備しております。お悩みの方はまずご相談ください。

 私って不妊かな?いつから診察に行けばいいの?診察ってどんなことするんだろう?などなど赤ちゃんが授かりにくいと色々な不安や疑問がわいてきます。ここからは、不妊症・不育症の原因や治療ついてご説明いたします。

一般不妊治療一般不妊治療

いつから不妊?

 赤ちゃんが欲しいと考えて正常な夫婦生活がある場合、2年目までに約90%のご夫婦に赤ちゃんが授かります。ですから、赤ちゃんを望んで2年以上妊娠しない場合を不妊症と定義します。
 しかし、近年の晩婚化や、婦人科疾患を患っていることが多いことから欧米の不妊学会では、結婚後1年間、赤ちゃんを望んでできない場合は検査することが望ましいとしています。

いつ頃相談に行けばいいの?

 時期はありません。「赤ちゃんがなかなかできないな・・・」と思われるようでしたらいつでもご相談下さい。排卵(卵巣から卵子が飛び出すこと)した卵子は、およそ12時間から24時間しか生きていません。この間に受精(精子が卵子の中にはいりこむこと)が起こらないと、その周期に赤ちゃんができるチャンスはなくなってしまいます。基礎体温だけで排卵日を予測してタイミングをとるのは案外難しいものです。また、生理が不順な方では、排卵がうまく起こっていないこともよくあります。
 不妊かな?と思っておられるご夫婦の多くは、排卵日にうまくタイミングを合わせることや、毎月排卵がおこるようにするなど、適切な手助けをしてあげることで赤ちゃんが授かります。さらに、最近は結婚年齢が高齢化しているといわれています。特に女性の場合、30代後半からは徐々に妊孕能(にんようのう:妊娠する力)が低下することが知られています。晩婚のご夫婦は早めのご相談をお勧めします。

私はどうして赤ちゃんが出来にくいの?

 まず、自然妊娠のしくみからご説明致します。

  1. 脳の中にある下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン:卵胞を成熟させるホルモン)が分泌され、卵巣の中にあるらんぽう卵胞(あかちゃんのたまご"卵子"のまわりに卵胞液という水がたまったもの)が発育します。卵胞からは女性ホルモン(卵胞ホルモン:エストロゲン)が分泌されます。
  2. 卵胞が大きくなると、より多くのエストロゲンが分泌されるようになります。卵胞の大きさが2cm位になり卵胞が十分に発育すると、そこからのエストロゲンの刺激により、下垂体からLH(黄体化ホルモン:排卵を促すホルモン)が分泌され(Step 1)、卵胞から卵子が飛び出す排卵が起こります。(Step 2)排卵した後の卵胞はおうたい黄体になり、エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン:体温を上昇させ、基礎体温の高温期をつくります)を分泌するようになります。
  3. 飛び出した卵子は、卵管に取り込まれます。この時、膣内に射精され、子宮頚管(けいかん)から卵管までがんばって泳いできた精子と出会い、精子が卵子の中に入り込むと「受精」が起こります。(Step 3)これで赤ちゃんの卵「受精卵」の完成です。
    受精卵は、卵管のなかを子宮に向けて運ばれていきながら、細胞分裂を繰り返します。(Step 4)
  4. 子宮へ運ばれた受精卵は、子宮の中に用意されたベッド"子宮内膜(子宮の中の粘膜)"の中に潜り込み、子宮の壁にくっつきます。これを着床(ちゃくしょう)といいます。(Step 5)
  5. 着床した受精卵はエストロゲン(女性ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)により着床の状態が維持され、すくすくと成長していくと妊娠成立となります。

 これらのステップのどこかがうまくいかない場合に不妊症となります。
 不妊症の原因は、検査によって原因を知ることが出来るもののほか、一般的な検査では原因をはっきりさせることができない原因不明不妊を含めて大きく6つに分けられます。]

 不妊症の原因は、検査によって原因を知ることが出来るもののほか、一般的な検査では原因をはっきりさせることができない原因不明不妊を含めて大きく6つに分けられます。

1. 排卵障害:排卵が起こりにくい。
  • 卵胞が育たない(脳から卵巣を刺激するホルモンの分泌や卵巣の反応が良くない、排卵を妨げるプロラクチンなどのホルモンの異常によっておこります。)
  • 多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいしょうこうぐん:卵巣の皮が厚く、小さな卵胞は多く存在しますがそれが育ちません。ホルモン異常を伴います。)
  • 黄体化未破裂卵胞(おうたいかみはれつらんぽう:基礎体温やホルモン検査では排卵後の状態となりますが、卵胞から卵子が飛び出していかない状態をいいます。排卵を促すLHの分泌不足、子宮内膜症やクラミジア感染などによるお腹の中の癒着が原因となります。)
2. 卵管障害:卵管が狭くなったり、つまっている。
  • 子宮内膜症やクラミジア感染症などによる癒着(ゆちゃく)や炎症が原因となります。
3. 着床障害:子宮の中の変形や、子宮内膜が薄いため着床できない。
  • 子宮筋腫、子宮腺筋症のほか、子宮内膜ポリープなど子宮の中の形を変形させる病変がある場合や、子宮の血流が悪く子宮内膜が十分厚くならない場合、せっかくの受精卵の着床が妨げられます。
4. 子宮頚管障害:精子が子宮頚管を通ることが出来ない。
  • 頚管粘液は、排卵期にエストロゲン(女性ホルモン)の作用により粘液量が増加してサラサラになって、精子が通過しやすい状態になります。粘液量が少ない場合や、抗精子抗体(精子を攻撃する成分)が体内にあるときは、精子が子宮頚管を通過することが出来なくなります。
5. 精子の障害:精子の数や、運動率が悪く卵管までたどり着くことが出来ない。
6. 原因不明:どの検査にも異常がないのに赤ちゃんができない。

どんな検査をするの?

 はじめに、基礎体温表をつけておられれば基礎体温のチェック、子宮頚部細胞診(子宮癌検診)や超音波検査により子宮や卵巣に異常がないか確認します。卵管をつまらせる原因となるクラミジア感染の検査も行います。

 続いて、基礎体温をもとに低温期、排卵期、高温期の時期別に以下の検査を行います排卵に関するホルモン検査、子宮卵管造影(子宮内へレントゲンに映る液状の造影剤を注入し、子宮の中の形、卵管が詰まっていないか、お腹のなかに癒着がないか検査します)、ヒューナーテスト(性交後試験:排卵期に頚管粘液が増加し、頚管粘液中に元気のいい精子がいるかどうかを検査します)、卵胞モニタリング(卵胞が育ち、排卵がうまく起こっているか確認します)、高温期のホルモン検査(高温期にエストロゲン・プロゲステロンの分泌が少ないと、せっかく着床が起こっても、この状態を維持できず生理になってしまいます)などを行います。

 また、子宮に筋腫や子宮腺筋症、ポリープがあると着床が妨げられてしまいます。これらが疑われる場合には、子宮ファイバースコープ(子宮の中をカメラでみる検査)を行います。 不妊症のカップルの3~5割は、男性側に問題があるといわれていますので、精液検査も重要です。

どうやって治療するの?

ステップ1(タイミング指導)
 卵子が受精可能な時間は、排卵後12時間から24時間しかありません。ですから基礎体温だけを目安に排卵日を予測しようとすると、受精可能な時期にうまくタイミングが合わないとも少なくありません。
 卵胞はおよそ20mmに発育すると排卵します。超音波検査で卵胞の大きさを測ることによって、正確に排卵日を予測します。これに採血によるホルモン検査や、おしっこの中のLHを調べる検査を併用するとさらに正確な排卵日の予測ができますので、受精可能な時期にタイミングを合わせやすくなります。
 この時、頚管粘液が少ない、子宮内膜が薄いといった問題がある場合には、それぞれの方にあったお薬で妊娠しやすい状態にします(漢方薬による、冷え性などの体質改善も積極的に取り入れています)。
 さらに、高温期が短い(10日以下)方では、せっかく着床がおこっても妊娠を維持する働きのあるプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が少なく、妊娠を維持することが出来なくなります。このような場合は、内服薬や注射でこれらのホルモンの補充を行います。
 子宮の中に、筋腫やポリープなど子宮内の形を変える病変がある場合は、着床の障害の原因となりますのでこれらを取り除く処置を行います。
ステップ2(排卵誘発)
 検査によりうまく排卵が起こっていない方には、飲み薬(クロミッド、セキソビット)や注射(hMG、pure FSH、リコンビナントFSH)による排卵誘発を行います。また、ステップ1で妊娠成立しない方にも、質の良い卵胞と子宮内膜を育てるために排卵誘発を行う場合もあります。使用するお薬は、それぞれの方に合わせて決めていきます。
ステップ3(人工授精)
 精液を洗浄し、良い精子だけをカテーテルで子宮内に注入します。精子が卵子にたどり着くまでの長い道のりの中で、最大の難関となる頚管粘液をカテーテルで通過させてあげることによってより多くの精子が卵子にたどり着くことが出来るようになります。精液検査やヒューナーテストの所見が悪い場合に適応となります。人工授精も排卵にタイミングを合わせて行います。(排卵が分かりにくい周期や、すでに排卵して24時間以上経過している周期では、妊娠の期待が出来ませんので中止したほうが良い場合もあります。治療の1周期ごとを大切にするため、このような周期もありますのでご了承ください。)
 さらに、タイミング法よりも人工授精を行った方が、妊娠率が高いことが報告されています。ステップ1とステップ2で妊娠成立しない場合も適応となります。
 人工授精で妊娠可能な方のほとんどが6回までで妊娠されます。排卵にタイミングを合わせた人工授精を6回行っても妊娠成立しない場合は、他の原因を考える必要があります。
 6回以上の人工授精は原因やご希望をふまえたうえでご相談させていただきます。

 各ステップをおよそ3ヶ月から6ヶ月行って、妊娠成立しないようであれば、ご夫婦のご希望をお聞きしながらステップアップします。

 これらのステップでうまくいかない場合は、ご夫婦とご相談させていただいた上で、体外受精を検討します。また、卵管が両側とも詰まっていたり、精液検査の所見が極端に悪いなどの場合も、体外受精・顕微受精による高度不妊治療が必要になります。

高度不妊治療高度不妊治療

 体外受精・顕微授精は、一般不妊治療とは異なり、受精とはい胚(受精卵)の初期発育を体外で行う治療で、保険適応外となります。1978年にイギリスのグループが初めて妊娠出産例を報告して以来、世界各国で実施されるようになりました。現在日本では、一年間に数万人以上の患者さんがこの治療を受けておられ、凍結・融解胚移植を含めると毎年一万人以上の赤ちゃんが誕生しています。
 体外受精による初めての赤ちゃんが誕生して以来、およそ30年が経とうとしています。この間に、顕微授精に加えて、胚の培養技術、胚移植の方法など様々な工夫がなされ、いまや不妊治療の中心的治療方法となりつつあります。

 これらのことから、体外受精・顕微授精と関連の治療を含めて生殖補助技術(ART : Assisted Reproductive Techniques)と総称されています。質の高いARTを提供するためには、良い環境で培養することが必須条件となります。当院では、大切な卵子や精子を扱う「採卵室」「培養室」はクリーンルーム仕様とし、技術・設備ともに、ご夫婦ごとに最善の治療法を選択できる準備を整えた上で、以下の生殖補助技術を行っています。

一般不妊治療 一般不妊治療
  • 体外受精/胚移植法(IVF/ET)
  • 顕微授精法(ICSI)
  • 受精卵の凍結保存・融解胚移植
  • 精子の凍結保存
  • 精巣精子採取*・精巣精子による顕微授精(TESE-ICSI)
    *精巣内精子採取が必要な場合は別途ご相談させていただきます。
  • 2段階胚移植
  • 胚盤胞移植
  • 補助孵化療法
    (ほじょふかりょうほう)
    (Assisted Hatching:AHA、アシステッドハッチング)

 生殖補助技術(ART)には以下の様な方が対象となります。

1. 卵管性不妊:
卵管が両側とも閉塞している人、卵管形成術などの治療が適応外あるいは無効であった人、卵管の機能障害のある人
2. 男性不妊症:
乏精子症、精子無力症、精子奇形症などで数回の人工授精を行ったにも関わらず妊娠しない人(精子数が極めて少ない、無精子症の場合はTESE-ICSIの対象となります)
3. 免疫性不妊症:
抗精子抗体などが陽性などの人のうち、通常の治療法で妊娠しない人
4. 子宮内膜症性不妊症:
薬物療法、手術療法が無効であった人
5. 原因不明で長期不妊:
未だ、妊娠成立までの過程のすべてが分かっているわけではありません。様々な検査で異常がなくてもなかなかうまくいかないこともあります。このような場合も体外受精を考慮します。

不妊治療助成事業について不妊治療助成事業について

 体外受精を受けられた方には、お住まいの地方自治体より助成金を受けることが出来ます。詳しくは、治療を受けられる際にご案内致します。

不育症(習慣流産)治療不育症(習慣流産)治療

 不育症(習慣流産)は、妊娠には至るものの流産を繰り返すことをいいます。育症(習慣流産)につきましては、最近、産婦人科領域でも特に新しい研究成績が集まりつつあり、治療法が変わり始めている分野です。

 その一方で不育症の原因が、ホルモンの異常、抗リン脂質抗体(赤ちゃんの袋である絨毛を攻撃する成分が血液中に存在する異常)、血液の固まり具合の異常、子宮の形の異常、免疫の異常、ウイルスなどによる感染、ご夫婦の染色体の異常など、多岐にわたることが明らかにされています。

 不育症(習慣流産)は、その原因を明らかにした上での治療法の選択が重要となります。原因を調べる検査は、保険診療外のものも含まれ、あまりにも多くの検査項目があります。これまでの流産回数や、その経過により、上記のどの原因が最も疑われるのかを検討します。このため、どこまでの検査行い、治療方針を決めていくか専門的なカウンセリングが必要となります。お電話にてご予約の上、ご相談ください。

女性ホルモンバランス療法女性ホルモンバランス療法

第2・第4月曜日、火曜日、水曜日に不妊専門治療『女性ホルモンバランス療法』を開始しました。 生理痛や不妊などに特化した婦人科疾患の専門治療を鍼やお灸で治療いたします。

鍼灸師の紹介

今井 健 鍼灸師

【略 歴】
今井 健(いまい たけし)鍼灸師
1965年7月26日生 岡山県倉敷市出身

はり師・きゅう師
柔道整復師
安心堂西小岩接骨院・鍼灸院 院長
女性ホルモンバランス療法協会 副代表
一般社団法人日本メディカルリフレ協会
妊活指導者認定講師

東京都江戸川区にて安心堂西小岩接骨院・鍼灸院の院長をしております。 不妊、生理痛、生理不順、PMSなど婦人科疾患に特化した施術を中心に治療院をしています。 産婦人科医のドクターや培養士の先生とタッグを組み、少しでも多くの赤ちゃんを望まれている方のお力になれよう施術に取り組んでいます。 初産年齢の高齢化により、卵子の老化に注目が集まっています。 良い卵を育てることを一番に考え、赤ちゃんが育ちやすいお身体の状態に整えてまいります。 少しでも良い状態で赤ちゃんを授かり、良い状態で出産をされたい方は、是非一度ご相談ください。 もちろん、カウンセリングだけでも大丈夫です。

安心堂西小岩接骨院・鍼灸院